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手取り20万の生活とは?一人暮らし・3人家族の生活費を徹底分析
手取り20万円の生活は、決して珍しいものではありません。実際、全体の約20%を占める5人に1人がこの水準にあたるとされており、20代を中心に多くの人が該当します。
とくに、高卒で働き始めの方や20代前半の方であれば、手取り20万円は同年代と比較して高いと感じることも多いでしょう。
では、手取り20万円の生活レベルとは、一体どのような暮らしなのでしょうか?
一人暮らしの生活費はもちろん、配偶者と子どもを含む3人家族の家計まで、リアルな数字をもとに生活の実態を徹底分析していきます。
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「手取り」とは、会社から支給される総額から、税金や保険料を差し引いた金額のことです。
会社から支給される総額を「額面」や「月収」と呼びます。
また、「年収」は「額面(月収)」と「ボーナス(賞与)」の合計金額です。
一般的に手取りは額面の75〜85%の金額となるでしょう。
つまり、手取り20万円の額面は25万〜27万円ということになります。
手取り(額面×80%) | 額面(月収) | 年収 (月収×12ヶ月+ボーナス2ヶ月) |
---|---|---|
16万円 | 20万円 | 280万円 |
16.8万円 | 21万円 | 294万円 |
17.6万円 | 22万円 | 308万円 |
18.4万円 | 23万円 | 322万円 |
19.2万円 | 24万円 | 336万円 |
20万円 | 25万円 | 350万円 |
20.8万円 | 26万円 | 364万円 |
21.6万円 | 27万円 | 378万円 |
ボーナスがない場合、手取り20万円の方の年収は約300万円となります。
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額面から引かれる税金や保険料は人によって異なります。 25歳独身の方を想定して、「額面26万円/手取り約20万円」の控除項目と目安金額をまとめたので参考にしてみてください。
【25歳 一人暮らし】(月収26万円+ボーナス2ヶ月分)
項目 | 年収 | 月給(額面) | ボーナス |
---|---|---|---|
額面収入 | 3,640,000円 | 260,000円 | 520,000円 |
所得税 | 72,700円 | 5,193円 | 10,385円 |
住民税 | 155,500円 | 11,107円 | 22,214円 |
健康保険 | 182,000円 | 13,000円 | 26,000円 |
厚生年金 | 333,060円 | 23,790円 | 47,580円 |
介護保険 | 0円 | 0円 | 0円 |
雇用保険 | 21,840円 | 1,560円 | 3,120円 |
手取り額 | 2,874,900円 | 205,350円 | 410,701円 |
手取り20万円を多いと捉えるか、少ないと捉えるかは、その人の年齢によっても変わるでしょう。
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査のデータを見ると、手取り20万円となる額面25万〜27万円には、20代後半で達成できる人が多いと考えられます。
額面(月収) | 年収(賞与含む) | |
---|---|---|
〜19歳 | 20万8,300円 | 266万8,000円 |
20〜24歳 | 25万1,900円 | 344万9,000円 |
25〜29歳 | 29万5,800円 | 428万6,000円 |
参照:厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査を元に作成
ただし、最終学歴によって平均月収が多少異なるので、以下の学歴別の年齢も参考にしてください。
大卒者が最も早く、25〜27歳で平均手取り額は20万円となっています。
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手取り20万円で一人暮らしをする場合の生活費と貯金事情について分析します。
そもそも一人暮らしの生活費として、いくらかかるのでしょうか?
総務省の家計調査から一人暮らしの平均的な生活費を確認してみましょう。
【一人暮らしの全国平均支出内訳(34歳以下)】
合計 | 170,281円 |
家賃 | 36,954円 |
食費 | 38,666円 |
光熱・水道 | 10,1195円 |
家具・家事用品 | 4,482円 |
衣類関連費 | 6,561円 |
保健医療 | 5,019円 |
交通・通信 | 21,403円 |
教育・教養娯楽 | 22,351円 |
諸雑費・交際費等 | 24,725円 |
参照:総務省|家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年(34歳以下の値)
一人暮らしにおける支出の全国平均が約17万円なので、手取り20万での一人暮らし生活は可能ですが余裕はありません。
予期せぬ出費や、ちょっとした贅沢をするだけで、すぐに赤字になってしまいます。
また、家賃は一般的に手取りの3分の1以下が推奨されているので、6万〜7万円までに抑えるのがポイントです。
上記の生活費内訳では納まっていますが、不動産・住宅情報サービス LIFULL HOME’Sの「家賃相場」でみると、ワンルーム・1K・1DKの家賃相場は、東京都23区内で約10万円でした。
大阪市で約6万円、名古屋市で約5万円となっており、地域によっては家賃が生活費を圧迫してしまう可能性があります。
家賃や物価が高い地域において、手取り20万円で一人暮らしをするのはかなりきつい といえるでしょう。
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一人暮らしの場合、貯金は手取りの10〜20%を目安にするといいでしょう。
手取り20万円の場合だと、月に2万円貯金する計算になります。
また、20代で一人暮らしをしている人の平均貯金額は230万円とされています。
しかし手取り20万円の場合だと、平均的な生活費を差し引いた後に、手元に残る金額は3万円程度。
毎月3万円をすべて貯金にまわしても、230万円を貯めるには6年以上かかる計算です。
首都圏などの物価が高く生活にお金がかかる地域の場合、貯金額はさらに少なくなるでしょう。
貯金をするためには、昇給や副業、転職などをして収入を増やすか、今よりも生活費を抑えるといった工夫が必要になります。
そう思えば、
手取り25万くらいになってから余裕出始めたなぁ…
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