「仕事辞めたいけど次がない…」どうする？不安を減らす5つのステップ

「仕事辞めたいけど次がない…」どうする？
不安を減らす5つのステップ

「もう仕事辞めたい。でも次の仕事が決まっていない」そんな不安を抱えながら、日々をなんとか耐えている方も多いのではないでしょうか。

「辞めたいけど辞められない」「辞めた後が想像できない」このような悩みは、とくに20代の方に多く見られます。ですが、決断を焦ってしまうと、後悔する選択をしてしまうことも。

この記事では、「次が決まっていないけど辞めたい」と悩むあなたに向けて、不安を整理し、前に進むための考え方と行動のステップをご紹介します。

この記事でわかることをチェック！

なぜ「次がないけど仕事を辞めたい」と感じるのか？

仕事を辞めたいと感じる理由は、人それぞれ違います。ここでは、代表的な3つのケースを見ていきましょう。

人間関係がうまくいっていないから

職場の人間関係は、働き続けるうえでの大きなストレス要因です。上司や同僚との相性が悪かったり、陰口や無視、ハラスメントなどがある環境では、「ここにこれ以上いたくない」と感じることもあるでしょう。

毎日顔を合わせる相手だからこそ、関係が悪化すると仕事自体が苦痛になってしまいます。

業務内容が自分に合っていないから

「思っていた仕事と違う」「向いていないかもしれない」そんな違和感を抱きながら働いていると、モチベーションが下がっていきます。

やりがいや達成感を感じられなかったり、成果が出ずに自信を失ってしまうと、「このまま続けるべきか」と悩むのは自然なことです。

給料が安くて将来が不安だから

生活するだけで精一杯で貯金もできず、将来の見通しが立たない。そんな状況では、「この先もずっとこのままなのか」と不安になるのは当然です。

気持ちにゆとりがないと、働く意欲そのものが低下し、悪循環に陥ることも。収入面の不安は、生活の安定だけでなく、キャリア全体への不信感にもつながります。

次が決まっていないまま辞めるリスクとは？

辞めたい気持ちが強いときこそ、勢いで退職する前に「辞めた後にどんなリスクがあるのか」を冷静に確認しておくことが大切です。

収入が途絶える

退職すれば、当然ながら翌月から収入はゼロになります。それなのに、家賃や水道光熱費、スマホ代、健康保険や年金などの支払いは待ってくれません。

失業保険をすぐにもらえるわけではなく、待機期間や給付条件もあるため、「辞めてすぐお金が入る」と思っていると、想像以上に困ることも。

とくに実家に頼れない場合や、家計の支えが自分一人という場合は、最低でも3ヶ月分の生活費を貯めてから辞める選択が現実的です。

焦って転職すると失敗しやすい

収入がない状態で焦って転職活動を始めると、「とにかくどこでもいいから受かりたい」という気持ちが強くなってしまいがちです。

結果として、自分に合わない職場に入社してしまったり、条件をしっかり確認せずに働き始めたりするかもしれません。またすぐに辞めたくなるという状況に逆戻りしてしまう可能性もあるでしょう。

一度転職に失敗すると、「転職回数が増えてしまう」「次の面接で不利になる」といった新たな不安にもつながってしまいます。

職歴や面接で不利になることも

職歴にブランク（空白期間）がある場合、企業側からその理由を問われる可能性は高くなります。

もちろん、体調や家庭の事情などで辞めるのは悪いことではありませんが、「なぜ辞めたのか」「その期間に何をしていたのか」を明確にしておくことが重要です。

何も準備せずに辞めてしまい、「とくに理由がないまま空白期間がある」と見なされると、面接で不利になることもあります。

次がなくても仕事を辞めていい人・辞めない方がいい人

今すぐ辞めるべきか、もう少し待った方がいいのか、判断が難しいですよね。

ここでは、実際に退職を検討するうえで、辞めていい人・まだ辞めない方がいい人の特徴を整理してお伝えします。

辞めてもいいケース

次の仕事が決まっていなくても、健康や心の安全を優先すべき状況であれば、退職を前向きに考えてよいタイミングかもしれません。

• 心身に不調をきたしている（うつ・過労・適応障害など）
• 上司や同僚からのハラスメントがある
• 職場にいることで自己否定感が強くなっている
• 家族や実家など最低限の生活を支えてくれる環境がある

こうした場合、無理に続けることでさらに状態が悪化する可能性があるため、一度距離を取ることが長期的にはプラスになることもあります。

退職を「逃げ」と捉える必要はありません。「今の自分に必要な選択肢」として、辞めるという判断も正解の一つです。

まだ辞めない方がいいケース

一方で、気持ちのままに辞めてしまうと、その後の生活や転職活動に大きな影響が出るケースもあります。

以下のような状況の方は、すぐに辞めるのではなく、まずは準備を進めながら慎重に行動することをおすすめします。

• 一時的なイライラや不満で感情的になっている
• 自分の強みや向いている仕事がわからない状態
• 「なんとなく転職したい」と思っているだけで行動が伴っていない
• 貯金や生活費の目処が立っていない

こうした状態で勢い任せに辞めてしまうと、金銭的な不安や転職活動の焦りから、再び職場選びで失敗してしまうこともあります。

次がないけど辞めたい時の5ステップ

仕事を辞めたいときに大切なのは、感情だけで動くのではなく、不安を整理しながら辞められる準備を進めていくことです。

これらの5ステップは、今すぐ行動できるものばかり。焦りや迷いを少しずつ解きほぐしながら、自分にとってベストな選択肢を見つけていきましょう。

ステップ① 辞めたい理由を明確にする

まずは、頭の中にあるモヤモヤを整理することから始めましょう。

「人間関係がつらい」「仕事が向いていない気がする」「通勤がストレス」など、本当の理由をできるだけ具体的に言葉にすることが重要です。

思いつくままに紙に書き出すのもおすすめ。理由がはっきりすると、次にどんな職場を目指すべきかの指針が見えてきます。

ステップ② 辞めることのリスクを把握する

感情で動く前に、現実的なリスクを知っておくことはとても大切です。

毎月の支出・収入・貯金額を洗い出し、「何ヶ月間、無収入で生活できるか」を確認しましょう。

また、失業保険の受給条件や、実家に一時的に戻れるかどうかなど、サポート体制を整理しておくことで、安心感が増します。

ステップ③ 信頼できる人に相談する

不安や迷いを一人で抱え込むと、視野が狭まりがちです。

家族・友人・元同僚・転職エージェントなど、信頼できる人に話してみることで、思いがけないアドバイスやヒントを得られることも。

とくにキャリアの専門家に相談すれば、あなたの状況に合った具体的な対策が見えてくるはずです。20代の未経験転職に関するお悩みを、Mivooの無料LINE相談で受けて受けています。

ステップ④ 辞めないで済む方法を模索する

辞める前に、今の職場でできる工夫がないかを一度見直してみましょう。

たとえば、

• 部署異動の相談
• 時短勤務の申請
• 有給休暇や休職制度の利用

など、働き方を調整することで気持ちや体調が整うケースも少なくありません。「このままでは無理」と感じていても、少し視点を変えるだけで選択肢が広がることがあります。

Mivooでは、無理に転職を勧めることはせず、今の職場で無理なく働き続けられる可能性も大切に考えています。まだ転職するか迷っている段階でも、気軽にご相談ください。

ステップ⑤ 小さな転職準備を始めてみる

「辞める」と決断する前でも、少しずつ未来に備えることはできます。

いきなり大きく動く必要はありません。むしろ、今のうちから小さな準備を始めておくことで、気持ちや状況に余裕が生まれます。

• 自己分析や適職診断を試してみる
• 求人情報を眺めてみるだけでもOK
• 職務経歴書や履歴書のひな型を準備する
• 気になる業界の情報を集める

こうした準備を通じて「本当にやりたいこと」や「譲れない条件」がクリアになっていくこともあります。その結果、自分に合った職場のイメージが具体的に描けるようになり、不安や焦りも少しずつやわらいでいくはずです。

Mivooでは、転職活動が初めての方でも取り組みやすい適職診断や、LINEでの無料キャリア相談、コラム記事など、すぐに活用できるサポートをご用意しています。まずはできるところから始めてみましょう。

仕事を辞める・転職することをどう捉えるか

今は、働き方もキャリアの築き方も一つではありません。転職や一時的な離職も、個人の選択として広く受け入れられる時代です。

ここでは、仕事を辞めたり転職したりすることに対して、前向きに捉える視点をご紹介します。

「キャリア＝一直線」ではない時代

現在はキャリアのあり方が多様化し、複数の転職経験が当たり前になりつつあります。

実際、厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」では、30代以降で「3回以上の転職」を経験している人の割合が、かなり高いことがわかります。

年齢	1回	2回	3回	4回	5回	6回以上
20～24歳	69.7%	16.9%	9.9%	1.2%	―	1.2%
25～29歳	49.3%	23.9%	17.8%	5.9%	2.0%	1.0%
30～34歳	27.1%	24.9%	23.6%	14.8%	3.5%	5.7%
35～39歳	14.6%	22.2%	25.0%	17.5%	8.3%	12.2%

※出典：厚生労働省「令和2年転職者実態調査」

以前は「空白期間」や「退職歴」がマイナス評価されることもありましたが、最近ではそれを「見直しの期間」や「スキル習得の時間」として前向きに捉える企業も増加。仕事を辞めた背景や目的をきちんと説明できれば、むしろ評価につながるケースも見られます。

今は、一つの会社で長く働くことだけが価値とされる時代ではありません。大切なのは、これまでの経験をどう活かし、どこに向かっていきたいかを自分の言葉で語れることです。

何もしていない期間も意味がある

仕事を辞めると「何か行動しなければ」と焦るかもしれません。しかし、自分を見つめ直す時間を取ることも、次の一歩には重要です。

• 自己理解を深める
• 働き方の軸を見直す
• 資格の勉強を始める
• スキルアップに取り組む

このような時間が、次の仕事選びに役立つ視点や行動力につながるケースもあります。

とくに、国家資格の取得は、未経験からのキャリアチェンジにも役立ちます。Mivooでは【高卒でも取れるおすすめの国家資格】も紹介していますので、「何かを始めたい」と思ったときの参考にしてみてください。

20代の挑戦は柔軟にやり直せる

20代は、未経験の仕事にも挑戦しやすく、キャリアの方向転換がしやすい年代です。たとえ遠回りや試行錯誤があっても、その経験が後に活きる場面も多く、企業側も「若いうちはチャレンジの時期」として前向きに評価してくれることがあります。

一方、30代以降になると、家庭や生活の安定を求める人が増え、未経験職への転職が難しくなる傾向もあります。年齢やスキルのミスマッチによって選択肢が狭まることもあるため、より戦略的なキャリア設計が必要になります。

だからこそ、20代のうちに「やってみたい」「向いているかも」と思えることには、ぜひ一歩踏み出してみてください。たとえ失敗しても、やり直しがきく時期だからこそ、将来の選択肢を広げる大きな経験になります。

まとめ

「仕事を辞めたいけれど次がない」そんな不安や焦りを抱いている人は少なくありません。

辞めたいと思うのは、今の働き方や環境が、自分に合っていないサインでもあります。だからこそ、感情に振り回されず、不安を整理しながら、自分にとって納得のいく選択をしていくことが大切です。

今の時代、キャリアは一本のレールではなく、転職や学び直しを通じて柔軟に築いていくものです。とくに20代は、方向転換や挑戦がしやすいタイミング。焦って動く必要はありませんが、「自分らしく働く」未来を目指して、少しずつ準備を始めてみませんか？

Mivooでは、「今のままでいいのかわからない」「やりたいことが見つからない」と悩むあなたに向けて、未経験から挑戦できる仕事など、将来の選択肢を広げる情報を提供しています。